ユーザーレポート

2018.07.05 公開 06
TKシリーズの新モデルが
橋梁架け替えの基礎工事を
強力にサポート
テレスコピッククローラクレーンTK750GFS

多摩川に架かる関戸橋の架け替えに伴う基礎工事現場で、ケーシングチューブをつるTK750GFS

質の高い人材を武器に工事の受注にも着手

取締役社長
太田祐至 さん

太田重機はクレーンオペレータだった現会長の太田賢造さんが創業。2004年からは賢造さんの長男である太田祐至さんが社長を務める。
「当社はオペレータ付きのクレーンリース業で40年の実績があり、腕の良いオペレータを数多く抱えていました。この利点を活用して7年ほど前に工事部を新設。リース業に加えて基礎工事の受注も行うようになりました」(太田社長)

現在、同社が所有する機械はクローラクレーン31台、ラフテレーンクレーン3台など計40台以上。その半数がコベルコ製品だという。
「コベルコとの関係は長く、P&H時代のクローラクレー ン440を導入した頃から。これは私が最初に乗った機械でもあります」(太田社長)

作業効率向上への貢献をオペレータが高く評価

太田重機が最近購入したのが基礎土木用のコベルコ製クレーン、TKシリーズの新モデル、TK750GFSだ。
「コベルコのクレーンは以前から基礎土木に最適だと感じていました。旧型のTK750FSを所有しており、操作性も良かったので2台目を検討していたところ、新型が出ると聞いてすぐに購入を決意。ブームやクローラの脱着が簡便で、輸送性に優れていることも魅力でしたね」(太田社長)

このTK750GFSを最初に投入したのが、老朽化した関戸橋の架け替えに伴う基礎工事の現場だ。関戸橋は東京都府中市と多摩市の境を流れる多摩川に架かる橋で、上流側と下流側に2本の橋が並列。特に下流側の橋は竣工から約80年が経ち、傷みが著しいため撤去して新しい橋を造る計画が進行中だ。橋に沿って仮橋を設置後、古い橋を解体・撤去。新しい橋を建設、仮橋を撤去する流れで工事が行われている。現場で職長を務める織田武史さんはこう説明する。
「仮橋を造るにはまず、橋脚となる鋼管を立てる必要があります。ただ河川の土壌には玉石が大量に含まれ、そのままでは鋼管を立てられません」

関戸橋の基礎工事現場は既存の橋のすぐ近く。
安全には特に気を使って作業を進めている

下流側の橋の撤去前に、上流側の橋に沿って建設中の仮橋。橋脚には鋼管を使用

そこで全周回転掘削機を使い、TK750GFSがつり下げたハンマーグラブを土中に挿入。石の混じった土を排出して新しい土に入れ替えている。この作業を担う、オペレータの内海健太郎さんは、TK750GFSの性能を高く評価している。
「人や車が通行する既存の橋に近い場所での作業なので、ハンマーグラブを橋に当てないように細心の注意を払っています。TK750GFSは、キャブの視界が広く作業全体が見やすいので安心。ブームの伸縮調整も楽で、座席の横にレバー類があることも操作性を高めています。さらにブレーキの効きも良く、フリーフォール操作がしやすいこともあり、効率的な作業が実現していますね」(内海さん)

河川での工事では水量の少ない時期(渇水期)しか工事が許可されていない。関戸橋の場合、工事ができるのは11月から5月の間に限られるため、TK750GFSの効率性は大いに現場に貢献している。

太田重機では今後、独自色を持った"攻める"姿勢を貫く事業展開を目指している。
「全周機の相伴機に、あらゆる現場環境にフィットさせやすいテレスコピック式のTK750GFSを用いる企業はほとんどありません。そのため今回のコベルコ製クレーンの導入は、他社との差別化にもなりました」(太田社長)

P&H時代から続く太田重機とコベルコの関係は、同社の発展をサポートするかたちで、これからも続いていくだろう。

職長の織田武史さん。「橋脚をまっすぐ立てるために、土壌を9m掘り下げ、玉石が混入した土と新しい土を入れ替えています」

TK750GFSを操作するオペレータの内海健太郎さんは、手元作業から経験を積み、オペレータとなって3年目。TK750GFSの視界の広さとレバー位置がもたらす、優れた操作性と効率的な作業に満足しているという

左から代理店であるマルカキカイ(株)の岡村慶太さん、太田重機の常務である白瀬善章さん、社長の太田さん、コベルコ建機の志賀

TK750GFSがつり下げ、全周回転掘削機に挿入していたハンマーグラブ。これで土壌を掘り下げて排土し、新しい土を入れる

USER’S PROFILE

有限会社太田重機
  • 埼玉県三郷市上彦名394-1
  • 048-952-1502
  • 創業:1977年
  • 事業内容:クレーンオペレータ付賃貸 (リース)業、基礎工事業
  • 従業員数:47名

埼玉県三郷市に本社を構える有限会社太田重機は、1977年に創業。その後、オペレータ付きのクレーンリース業で着実に成長を遂げ、7年ほど前からは基礎工事業にも進出し、事業を拡大している。今回は、東京都府中市と多摩市の間に架かる関戸橋の架け替えに伴う基礎工事の現場を訪問。ここで稼働するコベルコのクレーン、TK750GFSの活躍を伝える。