2025年8月26日
コベルコ建機株式会社
コベルコ建機株式会社は、2025年7月31日、大久保工場(兵庫県明石市)にて「第10回 コベルコ建機グループ QCサークル発表大会」を開催しました。
コベルコ建機は、品質向上を目指す改善活動であるQCサークル活動を国内外の拠点に展開しています。これは、小規模チームが主体となって課題解決に取り組む、日本の製造業に広く浸透している手法です。
この活動を通じて、チームは現場ごとの課題を見つけ出し、解決策を業務に迅速に反映させています。実践的な改善力を養うとともに、日々の業務から得た気づきを活かし、取り組みの質を高めています。
本活動では、各拠点で毎月1回、実際の生産現場を見ながら進捗報告を行っています。加えて、拠点を超えて国内外の事例を共有し、特に優れた改善事例を表彰する場として、毎年1回、「コベルコ建機グループ QCサークル発表大会」を開催しています。
今回のQCサークル活動には国内外から123サークルが参加し、各事業所・工場での予選会を勝ち上がった代表9サークルが「第10回 コベルコ建機グループ QCサークル発表大会」に集い、活動報告を行いました。
今回、金賞に輝いたのは、大垣事業所のサークル「うえのじり」による『誰でも“分かる、伝わる”仕組みづくり ~現場の思いをみんなでかたちに~』でした。
組立不具合の課題を解決するために、経験の浅い社員や外国人実習生を含め、誰もが理解できる仕様明細書や作業要領書を作成しました。従来の複雑な仕様明細を見直し、表示項目を大幅に削減することで、必要な情報に絞り込み、視認性と理解度を向上させました。さらに、アプリ用QRコードの追加、注意点の色分け表示、イラストの導入などにより、直感的に理解できる内容へと改善しました。また、作業者自身が要領書を更新できる仕組みを導入し、自ら気づき、行動に移せる環境を整備しました。これらの取り組みにより、全員が積極的に改善活動に参加し、品質の安定化とチーム力の向上が実現され、高く評価されました。
そのほか本大会では、危険作業の改善や、AI活用による業務効率化など、現場発の工夫が光る内容となり、参加者はそれぞれの職場に活かせる学びや気づきを得ることができました。
本大会の表彰式において、山本 明社長は下記のとおり述べました。
「デジタル化を採り入れた活動など、他事業部門、他事業所の活動で、自職場でも採用したい内容があったと思う。この場で得た学びをしっかりと日々の業務に活かしてほしい。あらゆる場に製品やサービスの品質を向上させる芽がある。引き続き、コストダウンや安全にも取り組んでいってほしい。」
今後も、当社は、最高品質の製品を追求し続けるために、国内外の垣根を越えて従業員同士が切磋琢磨し、互いに助け合いながら、改善と研鑽を重ねる企業文化の醸成に取り組んでいきます。
発表会場の様子
表彰式での山本社長からのお話
*記載されている情報は発表時のもので、予告なく変更される場合があります。
以上