ユーザーレポート

2台同時導入したSK225SRの1台には、フィンランドのKETO社製ハーベスタを装着。伐倒や枝払い、玉切り作業をパワフルにこなす

2018.04.02 公開 02
優れたパワーで
作業の生産性を高め
林業の未来を切り拓く
SK225SR(林業用カスタム機)

高性能林業機械の活用で人材不足の解消を

いまだに「キツイ」「汚い」「危険」といった、いわゆる"3K"を連想されることが少なくないという林業。そうしたイメージを払拭し、新しい林業の姿を体現しているのがSASAKIFORESTRYだ。林業の会社では珍しい欧文表記にした社名には、「これまでにない新たなことに挑戦したい」という、代表取締役の佐々木章仁さんの強い想いが込められている。「この仕事に従事する若者たちが安心して生活できるよう、林業を未来のある成長産業として確立し、業界全体を盛り上げていきたいのです」佐々木さん)

そのために同社では、"山は50年育てる農業"という考えのもと、伐採後の山に木の苗を植林する再造林事業を積極的に推進。

さらに担い手の育成にも注力するなど、林業という仕事を次世代へとつなげる努力を続けている。実際、従業員の半数は同社から林業のキャリアをスタートさせた20代の若者たちだ。「これまでは輸入材の影響もあり、日本の林業は低迷が続いていました。しかし昨今では、取引先の大手製材所が輸出向けに生産規模を拡大したり、バイオマス発電が盛んになるなど、宮崎県産の木材の需要が大幅な増加傾向にあり、明るい兆しも見えています」(佐々木さん)

しかしここで問題となるのが、働き手の不足だ。少ない人数で山の仕事を行うには、効率性が重要。そこで佐々木さんが出した答えが、重機の有効活用だった。同社では、創業間もない14 年にコベルコのSK135SRを導入。林業専用アタッチメントを駆使した作業で人材不足を補いつつ、生産性も向上させてきた。またこうした成果に加え、万一の際には山中の現場にも迅速に駆けつけて対応をする販売代理店、宮崎ディーゼル商事の存在もあり、コベルコ機への信頼は厚くなっていったという

「2日に1回フィルタを掃除するだけなので、メンテナンスの負担が減りました」

現場のリーダーを務めるオペレータの長友康さんは、SK225SRが搭載するコベルコ独自の冷却システム『iNDr』を評価。

左から西日本コベルコ建機の見河、佐々木さん、販売代理店である宮崎ディーゼル商事の𠮷田さん
ともに20代の若手オペレータ、藤原健祐さん(左)と神田智信さん(右)。SK225SRについて、藤原さんは多数の木材をつかめるパワーを、神田さんは旋回や走行時のスピード感を、それぞれ高く評価する
仲睦まじい社長ご夫婦。奥様の美穂さんは、創業時より事務を一手に担い、社長を強力にサポート

同時導入したもう1台のSK225SRにはグラップルを装着。伐倒した木材の運搬・集材に活躍していた

SK225SRは取材時、宮崎県中北部の西都市三納/三宅地区にて、市が管理する山林の伐採に従事。本現場では8,000㎥の伐採を予定しているが、大型機導入によりすでにその8割の作業を終えていた

重機の大型化を通じてさらなる効率化を実現

代表取締役 佐々木 章仁さん

17年4月、SASAKIFORESTRYではSK135SRより1クラス大きなSK225SRを2台同時に導入した。林業用のベースマシンとして一般的な13t機ではなく、20t機を選んだ理由について、佐々木さんはこう語る。「少ない人数でより効率的に作業を行うためには、機械の大型化が必須でした。実際、グラップルを装着したK225SRは、持ち上げるパワーが13t機とは比べものになりません。40 ~ 50㎝の木材なら倍の本数をまとめて運べるうえ、車体の安定性が高いので、より太い木材もしっかりとつかめます」

オペレータの長友康さんも、「SK225SRならではのパワーは、グラップル装着時の運搬能力だけではなく、ハーベスタによる切断作業でも実感している」と評価。伐倒や枝払い、玉切りなどの作業がよりスピーディになったという。「アームの長さにもメリットを感じています。13t機よりも長い分、より広範に伐採作業が可能。今までハーベスタを装着した13t機では、年間約1万5000㎥の木材を生産していましたが、20t機なら2万㎥まで生産可能になると想定しています」(長友さん)

20tクラスのコベルコ機でも、燃費性能は健在だと、佐々木さんは太鼓判を押す。
「レンタルで他社メーカの重機を使用することもありますが、燃費はコベルコが圧勝ですね。同じ作業をしてもコベルコ機なら半日は長く燃料を保てます」
生産性の向上から低燃費によるコスト削減まで、現在の林業の課題に大きな成果をもたらしているコベルコ機。SASAKI FORESTRYが切り拓く林業の未来を、今後もその高い能力で支援していくだろう。

USER’S PROFILE

株式会社 SASAKI FORESTRY
  • 宮崎県児湯郡木城町大字椎木4739-6
  • 0983-32-2817
  • 創業:2013年
  • 事業内容:林業(素材生産)
  • 従業員数:11名

26年連続でスギの生産量日本一を誇る宮崎県。そこでスギをはじめとする素材生産を手がけているのが株式会社SASAKI FORESTRYだ。同社では、2013年の創業時から重機の重要性を認識し、法人化を機にSK135SRを導入。17年4月には20tクラスベースマシンを2台同時導入するなど、大型機械によるパワーを活かした作業スタイルで、業務の効率化を推進している。