2023年1月12日
コベルコ建機株式会社
コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:山本 明、以下:コベルコ建機)は、最大つり上げ能力75トンのテレスコピッククローラクレーン『TK750GLB』(型式:TK750G-2)を開発し、2023年1月12日より国内向けに販売を開始いたします。
機種名 | TK750GLB | |
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本体型式 | TK750G-2 | |
最大つり上げ能力 | 75t×2.6m | |
最長ブーム長さ | 35.0m | |
販売価格(税抜) | 122,000千円 | |
販売開始時期 | 2023年1月12日 | |
販売目標台数/年 | 15台 |
テレスコピッククローラクレーンを使用した基礎工事現場では、近年、パイル工法の杭の長尺化、高トルクでのオーガ作業など工法の多様化が進んでおり、それらに対応できる高い作業能力を持ったクレーンを必要とするお客様のご要望にお応えするために、TK750GLBを開発いたしました。
TK750GLBは最長35.0mブームの採用により、従来モデルTK750Gと比較して5m高い揚程と、2m拡大した作業半径を実現し、基本ブーム仕様におけるつり上げ能力を最大2.7tアップしました。また、ブームトップを補強したことで1クラス上のオーガ作業が、さらには、2系統の大容量油圧源をオプション設定したことにより、ダブルオーガ作業が可能となりました。TOUGHTELES(タフテレス)というコンセプトのもと設計されたコンパクト&タフボディ構造により、“省スペースでより高く、より遠く、より強い作業”を可能としたクレーンが誕生しました。
当社はこれからも『ユーザー現場主義』に基づき、お客様のニーズに応えるべく、技術の発展に努め、お客様へのさらなる商品価値の提供を目指してまいります。
新製品『TK750GLB』の主な特長は以下の通りです。
75tつりと高いつり上げ能力を持ちながらも、最長35.0mブームでは作業半径10mで33.0m(32tフック装着時)の高揚程作業が可能となり、パイル工法の長尺化した杭に対応いたしました。
※従来モデル比でプラス5m高揚程の実現
バイブロ作業などの長いシートパイルを打設する場合に、定格総荷重12.5t、ブーム長さ32.5m、揚程29.7m(32tフック装着時)、作業半径12mでの作業が可能となりました。
※従来モデル比で2m拡大した作業半径の実現
重量物をつり上げる際に使用する基本ブーム長さにおいて、定格総荷重を従来機比で最大2.7t向上し、余裕のあるつり上げ作業を実現しました。
作業半径5m時
機種名 | TK750GLB | TK750G(従来モデル) |
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基本ブーム長さ | 11.6m | 10.0m |
定格総荷重 | 42.2t | 39.5t |
従来モデルと比較して、ブームトップの構造物を強化したことで、1クラス上のオーガ作業が可能となりました。また、オーガ駆動用の油圧源を2系統オプション設定しましたので、ダブルオーガ作業にも対応できるようになりました。
エンジンには排ガス後処理装置として、尿素SCRに加えDPFも装備し、最新の欧州ノンロードディーゼル第5次排出ガス規制(EU StageⅤ)に合致したエンジンを搭載しております。
国内ではオフロード法2014年基準に合致しており、現在認定取得申請中です。
2021年10月に販売開始したMastertech7200G NEOで採用しているブーム装着時の位置合わせのガイドをブームフット部のフレーム側に装備したことに加え、ブーム脱着装置をオプション設定したことにより、ブームの取付・取外し作業を容易にしました。
2017年6月に誕生したTK750Gで採用したTOUGHTELES構造を採用しており、伝統のスチフナー加工された4プレートボックスブームを採用し、軽量かつ強靭なブーム構造とすることで、TK750G同様のハードな作業に耐えるモデルとなっております。
『TK750GLB 外観』
また、従来から販売しておりますテレスコピッククローラクレーンTK-Gシリーズ4機種においても、主要な項目としては以下の通り変更となっております。
<変更点>
項目 | 内容 | TK550G | TK550GSB | TK750G | TK750GFS |
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型式 | - | TK550G-2 | TK550G-2 | TK750G-2 | TK750G-2 |
エンジン | SCR&DPF付き欧州ノンロードディーゼル 第5次排出ガス規制(EU StageⅤ)搭載 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
つり上げ能力 | 作業半径5~6m程度(基本ブームで重量物を 吊り上げる作業半径)でのつり上げ能力向上 |
- | - | 〇 | 〇 |
オーガ作業能力 | ブームトップを補強し 1クラス上のオーガ作業が可能 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
2系統大容量油圧源 | ダブルオーガに対応した2系統油圧源 (オプション設定) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇:該当、-:非該当
<参考>
*記載されている情報は発表時のもので、予告なく変更される場合があります。
以上