テレスコピッククローラクレーン『TK550G』の販売開始について

2018年6月4日
コベルコ建機株式会社

頑丈な構造と輸送性・組立性、コンパクトボディを兼ね備えた
テレスコピッククレーン

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:楢木 一秀、以下:コベルコ建機)は、テレスコピッククローラクレーン『TK550G(最大つり上げ能力55トン)』(型式:TK550G)を開発し、2018年6月1日より国内向けに販売を開始いたしました。

販売概要

機種名 TK550G
型式 TK550G
最大つり上げ能力 55t × 3.0m
販売価格(税抜) 84,000千円
年間販売目標台数 24台
販売開始時期 2018年6月1日

 今回開発した機種は、クローラならではの安定性とつり上げ能力に、全段シリンダ伸縮のテレスコピックブームの作業性を兼ね備えた、TKシリーズの新モデルとして、さまざまな基礎工事から相番作業まで幅広く活用いただける機械となります。
 従来機(TK550)から継承した頑丈な構造はそのままに、迅速な作業を可能にする輸送性・組立性、狭所での機動力に優れたコンパクトボディに磨きをかけました。また、新たに基礎工事に適した湿式ウインチや、排出ガス2014年基準適合エンジンを搭載しております。

 本機種は、輸送幅2.99mを達成し、最新の輸送規制に対応しました。組立面では、新たにクローラ自力脱着装置(オプション)を設定し、組立・分解作業をより少人数で効率的に行うことが出来るようになりました。また、カウンタウエイト自力脱着装置(オプション)は、操作方式を上位機種(TK750G/GFS)と統一しました。なお、テレスコピックブームは従来どおり組立・分解が不要です。
 さらに、都市土木工事などで活躍の幅が広がるコンパクトボディを実現しました。後端旋回半径は3.7m(従来機比0.1m短縮)、クローラ縮小時の機体幅は2.99m※1となります。

 近年クローラクレーンには、環境・安全への配慮、稼働率の向上、省エネなどのニーズが時代とともにますます増えております。コベルコ建機は、これらのお客様のニーズに応えるべく、クローラクレーンの更なるラインナップ強化とカスタマーサポートの一層の充実に努め、お客様の期待に応えて参ります。

『TK550G』の主な特長

1) 基礎土木に耐える頑丈な構造

  • 材料・構造・溶接を最適化し、基礎工事用に鍛え抜かれた高剛性4プレート構造ブームを引き続き採用し、軽量化と耐久性を実現しています。

2) コンパクトなレイアウト

  • 主補ウインチを後端上下配置とした独自のレイアウトにより、後端コンパクト化を実現しています。
  • 後端旋回半径は3.7m(従来機比0.1m短縮)、クローラ縮小時の機体幅2.99m※1を達成。狭所作業性・狭所進入性が向上し、都市土木工事での活躍が期待できます。

3) 優れた輸送性・組立性

  • 最新の輸送規制に対応するため、小型の高出力エンジンを搭載することで輸送幅2.99mを実現しました。
  • 新たにクローラ自力脱着装置をオプション設定しました。専用の吊り天秤を用いてクローラの自力脱着ができ、トレーラから左右クローラの積み下ろしが可能な作業半径4.5mを実現しました。
  • カウンタウエイト自力脱着装置(オプション設定)は、操作方式を上位機種と統一し、ウインチ操作と自力脱着アームの起伏操作でカウンタウエイトを脱着できるようになりました。
  • 新たに本体フレームやクローラフレームに部品置場を設置しました。輸送時や組立・分解時の利便性が向上しました。
  • 新たにカウンタウエイト取付用ボルトの格納ブラケットを設定しました。カウンタウエイトと共に保管および輸送が可能です。

4) 高い作業性能

  • 新たに湿式ウインチを標準搭載しました。強制油冷式の湿式ディスクブレーキを内蔵しているため、従来機の乾式ウインチに比べ、連続使用時でも安定したブレーキ力を発揮します。またメンテナンスフリーのため、ランニングコストも低減します。
  • 従来機より圧力・流量ともにアップした、大容量油圧源ポンプをオプション設定しました。この大容量油圧源の取り出しにより、余裕のあるオーガ作業が可能です。
  • サードウインチ、雑用ウインチをそれぞれオプション設定しました。
  • クレーン作業で頻繁に使う作業半径20mで3.3tのつり上げ能力、最長ブームでの最大定格総荷重14tを半径6.5mまで確保することで、つり荷作業で実用的な高い能力を実現しています。
  • 最短ブーム長を10.0mと短く抑えるとともに、ウインチ配置を工夫することでブームフット部を後方にレイアウトしており、高架下など高さ制限のある現場でも高いつり上げ能力を発揮します。高さ制限7mで13.7t×7.4mを実現しました。

5) 利便性の向上

  • 安全性に配慮したアクセス性、定期作業に配慮したメンテナンス性を向上しました。機械乗降時に無理のない3点支持を可能にするグリップの設置やステップの改良、主要な給脂口を手前に設置するなど、現場の声から生まれた細かい工夫を取り入れました。
  • 別置き工具箱を設定しました。付属工具やメンテナンス部品をはじめ、標準付属品以外も収納できるゆとりある設計で、4トン輸送トラックに横置きができるよう、幅は約2mにおさめました。
  • クレーン遠隔稼働管理システム『KCROSS』を搭載しました。

6) 最新の排出ガス2014年規制適合エンジンを搭載

  • エンジンには排ガス後処理装置として「尿素SCRシステム」を搭載しており、PM(粒子状物質)、NOx(窒素化合物)の排出量を削減することで排気ガスをクリーンに保ち、厳しい規制に適合しています。
  • 低騒音型建設機械の基準値をクリア(申請中)しており、環境に配慮したクレーンです。

※1 作業時はクローラを張り出してください。クローラ縮小状態での作業は行えません。

 

『TK550G』

 

Pick up:TK550G(TK-G シリーズ)

『TK550G』製品詳細ページ

*記載されている情報は発表時のもので、予告なしに変更される場合があります。

 

以上