2024年8月6日
コベルコ建機株式会社
コベルコ建機株式会社は、2024年7月30日、大垣工場(岐阜県大垣市)にて「第9回 コベルコ建機グループ QCサークル大会」を開催しました。
本大会は、国内外の生産拠点に勤務する従業員が集い、交流を深めつつ、日々取り組んでいる課題の改善策とその結果を共有することで各拠点の生産性向上に役立てるとともに、特に優れた改善事例を表彰する場として、毎年1回、開催しています。
各拠点での予選会を勝ち上がった代表9サークルが活動報告を行い、今回は金賞、銀賞ともに、大垣事業所(大垣工場、多治見工場)の2チームが受賞しました。いずれのサークルも、他拠点や他部署に積極的にアドバイスを自ら求め、仮説の検証を重ねて複数の改善策に取り組み、成果を出したことが評価されました。
大垣事業所は、グローバル生産体制再編の一環として、従来のミニショベル8,500台に加え、7トンクラスのショベルを含む3,000台を製造できるよう生産能力を増強しました。具体的には2023年2月に多治見工場を新設し、2023年7月には大垣工場内に第二組立塗装棟の稼働を開始しました。
新設された多治見工場では7トンクラスショベルの製造設備自体は完備されましたが、新たに追加された歪み取り工程により、1台あたりの目標製造時間を大幅超過していました。仮説を一つずつ潰しながら、諦めずに対策を積み重ね、歪みを最小に押さえ込む治具に変更し、作業手順や方法の見直しなどを経て、最終的には歪み取り工程そのものをなくすことに成功しました。
第二組立塗装棟の稼働後、目標生産台数に大幅に届かず、当初の立ち上げ計画に届かない状況が続きました。加えて、品質検査での指摘事項や残業時間の増加などの問題も発生していました。作業方法や手順の見直し、レイアウトの改善などを行った結果、生産性に加え、安全性と品質の向上も実現しました。
本大会の表彰式では、山本 明社長は下記のとおり述べました。
「改善の知恵を得るため、拠点を超えて交流することが大事。他拠点の話をしっかり聞く。良い点はきちんと持って帰り、自身の部署内だけではなく、各工場で展開する。その意味で、他拠点と直接交流できる『QCサークル大会』はコベルコ建機の“ものづくり”の基本。今後も継続して改善活動に取り組み、安全を何よりも優先しながら、もっと安心で安全で品質の高い製品をお客様にお届けしていきましょう。」
今後も、コベルコ建機は、最高品質の製品を開発・製造するため、国内外を超えて従業員が積極的にコミュニケーションをとり、お互いに改善の知恵を共有し助け合う雰囲気作りに継続して取り組んでいきます。
QCサークル活動とは、Quality(品質)Control(管理)する小規模集団の活動を意味し、日本の製造業に広く浸透している改善活動の手法です。
当社では、各工場・各職場の課題に見合った改善を見出し業務にすばやく反映するため、QCサークル活動を全世界の拠点で積極的に展開しています。サークルごとに見つけた問題や課題をテーマに、各々の役割を決めて日々、主体的に取り組むことで、一人ひとりの改善力を高め、現場レベルを底上げすることを目的としています。
本活動では、各拠点で毎月1回、実際の生産現場を見ながら進捗報告を行っています。加えて、拠点を超えて国内外の事例を共有し、特に優れた改善事例を表彰する場として、毎年1回、「コベルコ建機グループ QCサークル大会」を開催しています。
各サークルからの報告の様子
表彰式での山本社長からのお話
*記載されている情報は発表時のもので、予告なく変更される場合があります。
以上