『K-D2 PLANNER®』の一般販売開始について

2023年4月13日
コベルコ建機株式会社

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:山本 明)は、2023年4月13日より建築用 3D-CAD(Autodesk®社製Revit®※1)のクレーン施工計画策定支援アドインソフト『K-D2 PLANNER®』の一般販売※2を開始いたします。

販売概要

商品名 K-D2 PLANNER®(ケィディツープランナー)
販売エリア 日本国内
販売価格(税抜) シングルユーザーライセンス:500千円/年
マルチユーザーライセンス:800千円/年
一般販売開始時期 2023年4月13日
年間目標販売数(2025年度) 約3,000本/年

 国土交通省は従前よりBIM/CIMの活用を推奨しており、2022年度に「建築BIM加速化事業」を創設、更に2023年4月以降に入札を開始する小規模を除く全ての公共工事へのBIM/CIM※3原則適用を開始しました。これらによりBIM活用の流れは加速しており、その潮流にこたえるべくコベルコ建機では安全性と生産性向上に貢献するためのツールとして、クレーン施工計画の策定支援ソフト『K-D2 PLANNER®』の一般販売を開始しました。

 開発にあたり多くのお客様のご意見を元に製品改良を重ね、直感的な操作性や現場へ施工計画を共有するためのプレゼンテーションに加え、クレーンブームのたわみ・接地圧等のシミュレーションや最適クラスのクレーン選定など、建機メーカーならではの機能も実装しました。これらにより施工計画が容易に作成でき、運用経費の削減に繋がると共に、現場の安全性と生産性の向上が期待できます。
『K-D2 PLANNER®』は「建築BIM加速化事業」補助金対象ソフトに選定されており、導入時の負担軽減が図れるとともに、NETIS※4(登録番号:KT-220195-A)に登録されており、工事成績評定の加点にもご活用いただけます。

 当社はこれからも、『ユーザー現場主義』に基づき、お客様のニーズに応えるべく、技術の発展に努め、お客様へのさらなる商品価値の提供を目指してまいります。

※1 Autodesk®社製の建築用3D-CAD。

※2 2022年7月から2023年3月まで機能を制限した評価版を無料公開。
評価版ご利用ユーザー様への優先販売期間を4月12日に終了。

※3 BIMはBuilding Information Modelingの略。CIMはConstruction Information Modelingの略。

※4 新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略で、民間事業者の新技術を公共工事等において積極的に活用していくためのシステム。NETIS活用のメリットとして、工事成績評定への加点や総合評価落札方式での加点などが挙げられる。

K-D2 PLANNER®の主な特徴

最適な環境でお客様の施工計画策定支援をすることを目的に、年間のサブスクリプションとして提供いたします。また、お客様からご要望いただいた内容を元に、年2回程度のアップデートを行います。※5

 

 

K-D2 PLANNER®の主な機能

1)直感操作

BIM資材をクリックするだけで、資材組付け時のクレーン姿勢の検討が可能です。ユーザーインターフェースには、クレーンのシルエットや直感的にわかるアイコンを起用することで、クレーンを熟知していないオペレータでも簡単に操作が可能です。

 

2)施工計画をより簡単に

BIM資材の重量情報と連携し、施工計画に必要となる負荷率や接地圧等の情報表示が可能です。カタログスペックや2D-CADを用いた施工計画に比べ、効率化を実現しました。またブーム側面からみた断面図もワンクリックで作成でき、工事計画届※6への活用も可能です。

 

3)様々なクレーンへの対応

コベルコ建機のクローラクレーンに加えて、タダノ社のホイールクレーンモデルを搭載しています。
さらにお手持ちの他社重機モデルも本製品に取り込むことが可能です。

 

4)クレーン選定をサポート

クレーン位置と資材情報を施工ステップごとに登録することで、その現場で使用できるクレーンが確認可能です。最小クラスのクレーンを選定いただくことで、コスト最適化に繋がります。

 

5)クレーンのたわみを考慮した干渉チェック

コベルコ建機のクレーンであれば、吊荷重に応じたクレーンの「たわみ」を表示可能。従来であれば熟練者の経験を頼りにしていた仮設部材との干渉チェックも、たわみを考慮して確認でき、より安全な現場を支援します。

 

6)施工ステップを登録、プレゼンテーションでも活用

施工計画のステップごとに検討内容を登録することで、いつでも検討結果を再現できます。
また、タイムライン表示で施工ステップのイメージを4Dで共有できるので、施工検討会などのプレゼンテーションで活用いただけます。

 

7)現場とのコミュニケーション

検討した施工ステップは、Autodesk®社製のNavisworks®※7に出力することができ、簡単に施工現場での4D計画の共有が可能となります。

 

 

※5 アップデート回数については予告なく変更する可能がございます。
※6 労働安全衛生法88条に定められる計画届のことで、一定の規模・種類の建設工事を開始する場合、事前にその計画内容を所轄労働基準監督署長に届けることが義務付けられている。
※7 Autodesk®社製の建築用3D-CADでプロジェクトの全体像が見えるビューワー。

<参考>

*記載されている情報は発表時のもので、予告なく変更される場合があります。

 

以上