ユーザーレポート

2018.07.05 公開 05
ショベル操作を半自動化し、
高精度の仕上げ作業を
誰もが簡単に行える環境を実現
ホルナビ+PLUS(3D マシンコントロール)搭載 SK200

ホルナビ+PLUSを搭載したSK200が、河床を正確かつ迅速に整形する

経営の安定化を目指しICT施工に挑戦

代表取締役
岡田昌也 さん

2代目として岡田工務店を牽引する代表取締役の岡田昌也さんは現在、昨年から取り組み始めた公共事業の工事受注を増やすことを目標に掲げている。その起爆剤として今回、試験的に導入したのが、ホルナビ+PLUS(3D マシンコントロール)搭載のSK200だ。

きっかけは、付き合いのある元請け会社の永井建設株式会社が、岐阜県からの発注で初のICT施工を条件とする公共工事を受注したこと。以前からICT施工に興味を持ち、それに関する研修にスタッフを派遣していた岡田さんは、自社での受注を直訴したという。
「公共事業ではICT施工が必須条件となりつつあります。今回の現場を契機にICT施工のノウハウを得られれば、公共事業の比率を高めることにつながり、さらなる経営の安定化と事業規模の拡大ができると考えました」(岡田さん)

河床から2000㎥の土砂を掘削して整形する本工事は、従来なら2ヶ月の工期がかかるが、
ホルナビ+PLUS搭載機の導入で2 ~ 3週間の工期短縮ができる予定だ

オペレータの操作能力をカバーして作業を効率化

岡田工務店が担当する業務は、岐阜県内を流れる一級河川、境川の河道掘削。河床に堆積した土砂を取り除いて洪水被害などを防止する浚渫(しゅんせつ)作業がホルナビ+PLUS搭載機の仕事だ。浚渫作業は掘削部が目視できない水面下にあり、熟練オペレータでも同じ箇所を複数回さらうほど高難度。加えて、水を含んだ河床の柔らかい土の掘削は、バケット刃先の入れ方にも難しさがある。しかし、ホルナビ+PLUS搭載機なら、事前に掘削する深さを設定することで、経験の浅いオペレータでもほぼ1回の整形作業で図面通りに仕上げられる。
「ホルナビ+PLUS搭載機ならレバー1本の操作でブーム、アーム、バケットに必要な動きを半自動的に行えます。当社には経験豊富なオペレータはいませんが、難しい浚渫作業も問題なくこなせています」(岡田さん)

ホルナビ+PLUS搭載機を操る清水雅史さんは、3年前まで土木工事の現場監督をしていた人物。清水さんいわく、「整形回数が必要最小限で済むため、通常より2~3倍は作業スピードがアップ。工期も2~3週間は短縮できる予定」とのこと。さらに清水さんはこう語る。
「川の水量など刻々と変化する現場の自然環境に臨機応変に対応でき、ショベル操作にも長けたベテランの方が使えば、その作業効率は格段にアップすると思いますよ」

従来の浚渫作業では、土砂の掘り過ぎが多く、運搬コストが余計にかかるケースも多かった。だが、一度で高精度の整形ができるホルナビ+PLUS搭載機なら、そうした心配は無用だ
モニタで車体の水平具合さえ見ておけば、設計図面通りに仕上げることが可能 
オペレータの清水雅史さん。「ホルナビ+PLUS搭載機を使えば、作業効率が向上し、工期の短縮にもつながるなど、プラス面しかないですね」

業界全体が抱える課題解決の切り札に

作業効率の向上をもたらしているホルナビ+PLUS搭載機だが、岡田さんは人材不足の解消にも効果的だと考えている。
「今後はオペレータの高齢化により、熟練技術者はさらに減少し、人材不足が加速するでしょう。そんな状況下で、経験の浅いオペレータでも即戦力になれるホルナビ+PLUS搭載機は、人手不足解消の切り札になり得ます。最新技術を積極導入すれば、職場環境の改善にもなり、若者を取り込むことにもつながると思います」(岡田さん)

新たな人材を定期的に増やしつつ、そのなかでも利益を生み出せる会社であり続けることが理想だと語る岡田さん。
「ホルナビ+PLUS搭載機は、法面(のりめん)整形や堤防の盛土づくりなど、土木のさまざまな現場で"使える"マシンです。当社の事業の幅を広げられる可能性もありますね」(岡田さん)

試験導入から正式導入へ、前向きに検討しているという。

「丁張りや水中に入って目安杭を打つ作業も不要になりました」と、元請け会社の永井建設・小南和幸さんは、人員縮小につながるICT施工を歓迎する
オペレータは、アームレバー操作のみでショベルの掘削作業におけるアクションを半自動で制御可能に 
岡田さんと事務の仕事を一手に仕切る齋藤京美さん

USER’S PROFILE

株式会社岡田工務店
  • 岐阜県瑞穂市森86-1
  • 058-372-2355
  • 創業:1985年
  • 事業内容:土木工事業、
    大工工事業、とび・土木工事業、舗装工事業
  • 従業員数:30名

型枠工事の個人事業者として1985年に創業した株式会社岡田工務店。20年ほど前からは土木業にも進出し、これまでに造成・埋め立て、基礎工事などを手がけてきた。同社では現在、コベルコのホルナビ+PLUS(3D マシンコントロール)搭載のSK200を試験的に現場へ導入。ICT施工へと取り組むことで、今後の発展を見据えた基盤づくりを進めている。