行動規準

行動規準

この行動規準はコベルコ建機(以下、「当社」という)グループの企業理念に則り行動するための細則として定めたものです。当社グループに所属するすべての役員および従業員は日常のあらゆる企業活動の遂行においてこの規準を遵守しなければなりません。
この行動規準は当社グループの関わるあらゆる企業活動のそれぞれの分野において遵守すべき規準です。この行動規準に定められていない場合においては、すべての基本となる企業理念に立ち返り、その精神に基づき真摯な姿勢で誠実に行動します。

1. 法令・社内ルールの遵守と誠実で責任ある行動

あらゆる企業活動において関係法令およびこの行動規準を含む社内諸規程を遵守し、企業の社会的責任を意識しつつ企業倫理と社会常識から逸脱しないよう行動します。

2. 持続可能な社会の実現と環境への配慮

  1. (1)商品の開発において、お客様や社会の顕在化してきたニーズはもとより、潜在的な次世代のニーズにも目を向けた創造的な商品開発に取り組み、タイムリーに真に価値ある商品を提供し、生活や社会の建設に貢献します。
  2. (2)当社グループの研究開発により創出された発明、考案、意匠の創作について、当社グループの戦略に基づいて法の定めに従い特許出願等を行うことにより、社会に対して公開するとともに、適切な権利を取得してこれを保護します。さらに積極的に活用することにより、産業界全体の技術的なイノベーションの促進に寄与します。
  3. (3)商品の開発や生産においては環境保全に留意し、省資源、省エネルギー、リサイクル性の向上、廃棄物や有害物質の軽減に注力し、循環型社会創出に貢献するとともに関係法令および各種規制を遵守します。

3. お客様本位品質管理とサービス

  1. (1)コベルコ建機品質基準に基づく万全の品質管理を行い、「メイド・バイ・コベルコ」の合言葉のもと、世界中どこで生産しても、高いレベルで安定した品質の商品をお客様に提供します。 また、品質データを適正に管理する等、品質コンプライアンスを遵守します。
  2. (2)サービス活動は、対応スピード、円滑な部品供給、お客様とのコミュニケーションの3項目に重点を置き、これを迅速かつ着実に運用する真に価値あるサービス体制を構築します。
    万一商品の機能不良や安全性への配慮不備によりお客様に迷惑をかけるような事態が発生した場合には、社内外の関係先と連携し、適切な処置を迅速にとり被害を最小限度内に抑えるとともに再発防止に全力で取り組みます。

4. 公正な取引の維持

  1. (1)お客様や販売代理店、指定サービス工場等の取引先との関係
    営業活動において、関係各国の競争法を遵守し、私的独占、カルテル等の不正行為によって市場を恣意的にコントロールしようとしたり、特定の取引先に対する価格または数量の拘束や架空取引を行う等の法令違反に該当する行為を一切行いません。
    お客様や取引先に対する贈答や接待は社会的常識、国際的通念から見ても、販売促進としての枠を逸脱しないよう自粛します。
    販売活動のために虚偽の内容や誇大広告などお客様の信頼を損ねる行為を行いません。
  2. (2)調達先との関係
    資材やサービスの調達にあってはあらゆる取引先に公平な機会を与え、適正な交渉を行って公正に調達先や価格の決定を行います。調達業務に関わる際には取引先に対し、その立場を利用して個人的利益や便宜を計るよう要求したり、それに類した疑わしい行為を行いません。
  3. (3)株主との関係
    経営の安定化と長期的視点で収益の最大化に努め、当社グループの事業活動や企業情報の開示を関係法令に基づき、積極的、公平公正、かつタイムリーに行います。
    職務上や取引において得た当社、関係会社、取引先のインサイダー情報を利用して株式の売買を行ったり、有価証券の取引を一切行いません。

5. 社会との関係

  1. (1)役員および従業員一人一人が広報活動の一役を担っていると自覚し、当社グループの企業理念や経営内容を社会に正しく伝え、社会の信頼を得ることに努めるとともに、社会からのご意見やご要望を謙虚に受け止め、事業活動に反映していきます。
  2. (2)あらゆる企業活動において人権を尊重し、人種、性別、職業、年齢、国籍、社会的地位、宗教、身体的障害、言語、出身地、LGBT等の性的マイノリティに対する差別を行いません。
  3. (3)常に高い倫理観に基づき真摯な姿勢で誠実に行動し、反社会的な行為や会社の名誉や信用を損なう行為を一切行いません。また、反社会的勢力・団体とは一切の関係を持ちません。
  4. (4)社会から必要とされる企業作りに向け、CSR活動を積極的に行い、地域社会への貢献と地域住民の方々との共存を図り、従業員と共により良い未来の実現に努めます。
  5. (5)信頼性の高い財務報告が、あらゆるステークホルダーからの信頼を得るために必須なものであることを認識し、関係法令ならびに適用される会計基準および社内規則に従い、財務・税務・会計に関する記録および報告を適正に行います。また、その信頼性確保のための体制とシステムを整備します。

6. 従業員との関係

  1. (1)すべての事業活動をはじめ開発、製造、販売、サービスに至るすべてのプロセスにおいて従業員の安全、健康の確保を最優先します。災害やテロ、暴動等の従業員の生命、身体に対する危険の発生に常に備えるとともに、従業員の生命・身体をおびやかす事態の万一の発生に備え、その被害を最小限度にします。
  2. (2)人の尊厳を傷つけるような誹謗や中傷、ハラスメントは容認しません。事象が発生した場合は、迅速に調査し、被害者の救済と再発防止に向けた断固たる対応をします。
  3. (3)従業員の経営への全員参加の意識を高めるために、職務遂行に必要なあらゆる経営に関する情報を迅速かつ積極的に伝達するとともに、従業員の意見や意識を直接くみ上げ、それを経営に反映していきます。
  4. (4)高い志をもって果敢にチャレンジし、強い意志とパッションをもち成功するまでやり遂げられる企業風土の醸成に努め、能力、実績を公正に評価できる仕組みを構築します。
  5. (5)ユニークで独創的な発想を是とする風土を形成することで、他社にないコベルコの独自性や差別化技術を絶え間なく創出し、新たな価値を社会に提供し続けます。
  6. (6)従業員一人一人がやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できるよう、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を実現します。

7. 政治、行政との関係

政治、行政との関わりについては法令を遵守し、不法な寄付行為や政治献金を一切断ち、公務員およびこれに準じる者との取引は関連法規に従い馴れ合いや癒着に陥ることなく厳正に行い、贈収賄行為は一切行いません。

8. 情報セキュリティと情報開示

  1. (1)あらゆる事業活動において自社の機密情報の漏洩を防止する仕組みや組織運営を徹底するとともに、他者からの情報は合法的な手段によって収集を行います。
  2. (2)高度情報ネットワークシステムの有効活用を促進し、社内外に効率的な情報システム構築を図ります。これを悪用して他者情報の盗用や改竄を行ったり、個人の利益や興味のためにインターネットや携帯端末などの濫用は行いません。
  3. (3)個人情報を適切に管理し、その取り扱いに際しては関係法令を遵守するとともに、プライバシー保護に対して慎重かつ細心の注意を払い、適正に管理します。
  4. (4)当社グループと関係を持つステークホルダーに対しては関係法令に基づきタイムリーに真に価値ある情報を公開するとともに他者から得られた情報を不正に扱いません。

9. 海外における事業活動

  1. (1)良き企業市民として国際ルールを遵守し、その国の社会や文化、慣習を尊重し、可能な限り経営の現地化を促進し、現地の発展に寄与します。
  2. (2)国際的な平和と安全の維持を目的とする安全保障輸出管理を適切に実施します。

10. 会社の資産の管理

  1. (1)有形・無形に関わらず、会社の資産は効率的かつ適正に活用するとともに、紛失、盗難や不正利用を防止するため、適切に管理します。
  2. (2)法令に準拠した会社設備を設置し、保全を行ない適切に管理します。
  3. (3)グローバルな競争環境における事業展開に合わせ、当社グループの事業活動に伴い生み出された知的財産を、各国ごとの法制度に基づいて適切に権利として保護し、これを効率的かつ適正に活用するとともに適切に管理します。また、第三者の知的財産権は、自社のものと同様に尊重します。

11. 内部統制システムの整備

  1. (1)企業価値の向上のため、また経営の効率性、透明性を高めるため、内部統制を経営上きわめて重要な課題と位置付けます。
    その一環として、当社グループは、関連法令に基づいた内部統制システムを整備することで、法令その他の社会的規範を遵守した公正で健全な企業活動を遂行するとともに、経営上のさまざまなリスクを管理し、効率的かつ透明性の高い経営を行います。
  2. (2)企業として、コンプライアンスの徹底を推し進めていくには、役員および従業員一人一人が常にコンプライアンスを意識して行動できるような環境作りに向けた不断の努力が必要です。そのために当社グループとして、必要となる体制の整備を行います。