2022年9月9日
コベルコ建機株式会社
コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:山本明)は、日野自動車株式会社(以下 日野)が8月2日に公表したエンジンの認証取得プロセスにおける不正行為ならびに経年劣化による排出ガスの規制値超過を受け、該当するエンジンを搭載した製品について、本日、経済産業省、国土交通省ならびに環境省に対し以下の通りリコール(改善措置※)を届け出ました。
今回のリコール(改善措置)は、排出ガス浄化触媒の経年変化により浄化性能が低下することで、排出ガス中の窒素酸化物の排出量が規制値を超過する可能性に対して、規制値内となるよう暫定措置をおこなうものです。今後、恒久的な対策を実施予定ですが、それまでの間、本暫定措置を実施させていただきます。
対象機種をお持ちのお客様におかれましては、リコール(改善措置)の準備が整い次第、順次、弊社もしくは販売会社よりご案内をさせていただきます。
お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
尿素水噴射制御プログラムが不適切なため、尿素SCR触媒の性能低下時に適正な尿素水量を噴射できないことがあり、排出ガス中の窒素酸化物の排出値が規制値を超えるおそれがあります。
エアフロセンサの経年変化およびディーゼル微粒子捕集フィルター(以下、DPF)の異物堆積により排出ガス再循環装置を通過する排出ガスの流量が低下することで窒素酸化物が増加した際に、尿素水噴射制御プログラムが不適切なため、適正な尿素水量を噴射できないことがあります。そのため、排出ガス中の窒素酸化物の排出値が規制値を超えるおそれがあります。
暫定措置として、尿素水噴射制御プログラムを暫定仕様に変更し、稼働時間が基準時間を超過しているものは尿素SCR触媒を交換します。また、定期交換項目に尿素SCR触媒を追加します。なお、恒久対策が決定次第、改めて措置を実施します。
暫定措置として、エアフロセンサおよびDPFの状態を故障診断ツールによって定期的に点検し、計測数値が基準値を超えた当該部品を交換します。また、定期点検整備項目にエアフロセンサおよびDPFを追加します。なお、恒久対策が決定次第、改めて措置を実施します。
弊社が2016年10月から2022年9月までに製造した建設機械の内、P11C-VNもしくはE13C-YMエンジンを搭載した以下656台が対象となります。
対象機種 | エンジン型式 | 対象台数 |
---|---|---|
SK470-10 / SK500LC-10 / SK500D-10 / SK500DLC-10 / SK550DLC-10 | P11C-VN | 211台 |
7120G-2 / 7120G-2FS | 177台 | |
7200G-2 | 27台 | |
BM800G-2 | 36台 | |
BM1000G-2 | 182台 | |
SK1300DLC-10 | E13C-YM | 23台 |
*リコール(改善措置)の詳細はこちら(リコール情報 / 改善対策情報)
安全ならびにその他の品質/性能には問題がないことを確認しており、既に保有されている機械をご使用いただくことは問題ございませんが、弊社もしくは販売会社より案内がありましたらリコール(改善措置)を速やかにお受けいただけますようお願いいたします。
なお、当該機種の燃費性能は、製品搭載後に弊社にて計測/申請しておりますので、本件による影響はございません。
今後も日野と連携し、新たにお伝えすべき内容が分かり次第、改めてお知らせいたします。また、今回のリコール(改善措置)対象以外の受注停止機種につきましても今後の対応が確定次第、速やかにご連絡いたします。
お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様には、引き続き多大なるご迷惑とご心配をおかけしますこと、重ねて深くお詫び申し上げます。
<ご参考>
*記載されている情報は発表時のもので、予告なしに変更される場合があります。
以上