オフロード法2014年基準適合
13トン級油圧ショベルの販売開始について

2017年6月26日
コベルコ建機株式会社

　コベルコ建機株式会社（本社：東京都品川区、社長：楢木 一秀、以下：コベルコ建機）は、オフロード法※12014年基準に適合した新型13トンクラス油圧ショベル4機種の販売を、2017年9月1日より開始いたします。

※上表は標準機を記載

　今回開発した新型13トン級油圧ショベルは、新エンジンを搭載しており、DOC（排出ガス後処理装置：Diesel Oxidation Catalystの略称）と尿素SCR（選択的触媒還元）を装備するなどの工夫により、オフロード法2014年基準をクリアしました。
　また、耐久性の向上として、機器類の故障予兆を検知できる予防保全機能の搭載、新車保証期間の延長などにより、お客さまのライフサイクルコスト低減が可能になりました。
　コベルコ建機は、『低燃費のコベルコ』の評価に応えるべく、ハイブリッド機のみならず通常型ショベルにおいても環境に配慮した省エネルギー・低燃費のショベル開発に取り組んでまいりましたが、これからは低燃費によるランニングコスト削減のメリットに加えて、ライフサイクルコストの低減メリットを付加して、お客様へさらなる商品価値を提供してまいります。

1) 商品力アップ

• 操作レバーの操作負荷を旧モデルから最大25％低減し、運転時の疲労を低減しました。

2) 環境性能

• オフロード法2014年基準適合の新エンジンを搭載しました。新エンジンではメンテナンスフリーのDOC（排出ガス後処理装置）と尿素SCR（選択的触媒還元）などを装備することで、窒素酸化物（NOx）と粒子状物質（PM）の排出量を削減しています。
• コベルコ独自の低騒音技術である「iNDr（エンジン冷却システム」と「AIS（オートアイドルストップ」を引き続き搭載しています。「iNDr」は、優れた防じん性やメンテナンス性、低騒音性を兼ね備えたシステムです。「AIS」は、待機時の無駄なアイドリングを無くし、燃料消費量・排ガス排出量を抑制します。

3) ライフサイクルコストの低減

• ITを利用してエンジンや油圧ポンプ関連の状態を常にモニタリングし、異常や故障の前兆を把握、お客様にメンテナンスを提案する予防保全機能を搭載しました。これにより、機械停止などの大きなトラブルを最小限に抑えることが可能となります。
• 本モデルのコンセプトである高耐久性を実感していただくために、新車保証期間を従来の「1年または1,000時間」から、「1年または2,000時間」に延長しました。さらに、エンジンや油圧ポンプなどの主要機器については「3年間または5,000時間」の延長保証を新規に設定しました。^※2
• PM処理装置にDOCを採用し、DPFレスを実現。DPFのメンテナンスが不要になりました。
• 作動油フィルタ交換時のゴミの落下を防止する新型の作動油フィルタを採用するとともに、作動油フィルタの目詰まり検出センサと作動油温センサを搭載し、異常を検出した場合にはモニタにアラームを表示します。
• 旧モデルの燃料フィルタはメインフィルタ1つで構成されていましたが、燃料の品質をより安定させるためにプレフィルタを追加しました。

※1　特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律。
※2　延長保証の利用には一定の条件がありますので、詳細はお問い合わせください。

性能

寸法

エンジン

作動範囲（標準アーム時）

＊記載されている情報は発表時のもので、予告なしに変更される場合があります。

以上