Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

2台のコベルコのクレーンが担う役割とは

取材
20193

クレーンと働く人

老舗本格基礎工事会社A.H.BECK FOUNDATIONで総監督を務めるDavid Stroupさんが、
プロジェクトへの思いやコベルコのクレーンを選ぶ理由を話してくれました。

David Stroupさん
1996年、A.H.BECK FOUNDATION入社。現在、総監督 (General Superintendent)。

2台のコベルコのクレーンが担う役割とは

川縁の工事現場では、コベルコのクローラクレーンCK2750G-2とCK1600Gの2台が稼働している。橋の北側と南側でそれぞれ2台、合計4台。今回取材したのは、橋の北側。A. H .BECK FOUNDATIONは、この2台をどのように使用しているのか。

「CK1600Gは地盤掘削用のケリーバーとドリルシャフトを装着し、独自開発の油圧動力源(別置き発電機)でケリーバーを稼働させています。これにより、柔らかくなった土をスクリューで掘り、地上に上げる作業を繰り返し、底部まで掘り進めます。もう1台のCK2750G-2は、地中に埋める鉄筋かごや汚泥システムのホースの運搬など、相番機として利用しています。」

取材開始は、昼。
1つの大きな穴を掘り、そこに鉄筋かごをつなげたものをゆっくり慎重に埋めていく。埋め終わった頃には、もう完全に日が暮れていた。

「直径96インチ(約2.4メートル)の穴に深さ270フィート(約82メートル)まで鉄筋かごを埋め込むための掘削を行っています。底部への到達は、ゆっくりと着実に。穴の掘削は地面に対して垂直で、予定どおりの深さであるといった完璧な状態が求められます。」

穴が問題なく完成したら、次は鉄筋かごの設置に移る。
鉄筋かご設置後、コンクリートを充填して穴を満たしていく。

「今回の現場におけるコベルコのクレーンの働きは、他の追随を許さないものです。工事成功に向けた牽引役と言えるでしょう。毎日休まず稼働し、ほとんど問題も起きませんので、竣工も予定通りもしくは少し前倒しできるだろうと見込んでいます。タフに稼働し続けてくれますので、これ以上の優れた味方はいないですね。」

コベルコのクレーンの働きぶりに微笑むDavid Stroupさん。
万が一、このような大プロジェクトで稼働停止に追い込まれると致命的である。今のところ故障もなく無事に稼働しているため、この笑顔が見られるのだが、もしもの事態の備えを教えてもらった。

「万が一、問題が起きたときには数時間以内に解決・修理できるように、当社社員はメカニックの訓練を受けています。もちろん、そのような問題が起きてはならないのですが。」