Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

震災復興の現場で

取材
201312

クレーンと働く人

SL-13000という巨大なクレーンを操縦するクレーンオペレーターさんに
日頃のお仕事についてお話を聞きました。

内宮運輸機工株式会社 オペレーター 内宮俊行さん 柴田さん
内宮運輸機工
オペレーター

震災復興の現場で

想い出深い現場がどこか尋ねると、震災から二ヶ月後に訪れた宮城県石巻市のことを話してくれた。柴田さんたちが先陣を切って現場復興に取り組んだ現場だ。

「悲惨でした。現地に行くと、地図にはない大きな池ができているんです。高台にある日和山からまちを見下ろしたら、津波でほとんどの建物が流されていて、何もないんです。自然に涙が出てきました」

現場では、クレーンの稼働が止まることなく作業が続いた。現在内宮運輸は、宮城県東松島市で行われている、事業受託者URによる復興事業野蒜北部丘陵地区プロジェクトに関わっている。東松島市野蒜の海岸に暮らすひとたちの住宅や鉄道、小学校などを高台の山の上に移設し、住民が移住するという大きな計画だ。そのため、山の土を削り、その土を巨大なベルトコンベヤで海岸まで運んでいる。海抜の高いところに出来る宅地のため、完成後は住民の方も安心して暮らすことができるはず。

「いまでも海岸地域は復興されていません。メディアにも、その現状を伝えてほしいと思っています。はやく復興して立ち直ってもらいたい。微力ながら役に立ちたいと思っています」

そんな想いを載せて、クレーンは今日も動き続ける。明るい未来を築くために。