テクノロジー

世界初のハイブリッドショベルからつながる
低燃費への飽くなき追求

社会環境の変化により、今や私たちの暮らしの中で当たり前となったハイブリッド技術。
コベルコ建機では、建設機械メーカー各社に先駆け、世界初となるハイブリッドショベルの開発に成功しました。

ゼロからスタートした
世界初への挑戦

初のハイブリッド自動車が登場し、世界的に温室効果ガス削減を推進する取り組みが始まるなど、環境に対する世の中の関心が年々高まりをみせていた1990年代後半。建設機械・油圧ショベルにおいても地球環境への貢献のために、1999年秋にNEDOからの受託研究事業として神戸製鋼所と共同でハイブリッドショベルの基礎技術開発を開始しました。それまで世の中にない全く新しい技術開発は、理論も技術もすべてゼロから。自動車とは異なるショベル特有の負荷に合わせたハイブリッドシステムの開発は、困難の連続でした。

※国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

油圧ショベルの歴史に刻んだ
新たな一歩

試行錯誤を重ね、一つ一つ壁を乗り越えていき、2006年、開発開始から7年の歳月を経て完成した世界初のハイブリッドショベルモニター機「SK70H」を発表。世界初となるこの技術開発は、油圧ショベルの歴史に新たな価値を生み出しました。
発表から3年後の2009年秋には業界トップクラスの燃費性能を誇る「SK80H」の量産、販売を開始。これまでにない圧倒的な低燃費を実現した製品開発が評価され、「SK80H」は平成22年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。

進化し続ける
ハイブリットショベルの系譜

ハイブリッドショベルの礎を築き、次なる挑戦として掲げたのが20tクラスのハイブリッド機の開発とその量産化でした。20tクラスの油圧ショベルは、SK80Hと比較するとエンジンだけでも約2.5倍の出力。それに対応させる機器のスペックもまるで異なるため、最適な機器の開発も再び一から行うことに。SK80Hの誕生からさらに3年の開発期間を経て、20tクラス「SK200H-9」を発表しました。
その後も開発を重ね、2016年には業界初のリチウムイオンバッテリを採用した新型機「SK200H-10」が完成。低燃費性能によるコストメリットの実現、そして、地球環境に対する貢献を目標にスタートした私たちのハイブリッド機への挑戦に終わりはなく、さらなる発展を目指して走り続けます。

Pick up:“真のハイブリッドの時代”へ

コベルコ建機のハイブリッドショベルは、国土交通省の新技術情報提供システム NETISの登録技術です。
登録番号:TH-120029-VR(ハイブリッド機能付バックホウ)