1970年代後半、社会は消費型から循環型へと変貌を遂げる中、コベルコ建機では次世代を見据えた環境への取り組みを開始。
建設や林業、金属、産廃リサイクルといった、さまざまな用途に合わせた専用機の開発を進め、地球環境に配慮したクリーンな製品をつくり続けています。
1977年、時代が消費から資源循環へと移りゆく中、コベルコ建機では業界に先駆けて建物解体の静破砕工法「ニブラー」を開発。今や建物解体技術の基本となっているこのニブラーは、"建設リサイクルのコベルコ"として世に知られるきっかけとなりました。
2006年にはビル解体機「SK3500D」が“世界一の作業高さのビル解体機”として当時のギネス世界記録に認定。2011年に、より安全で使いやすさを追求した次世代アタッチメント「NEXT(ネクスト)」を発表し、解体機の土台を築いた業界の先駆者として、更なる高みを目指しています。
自動車の普及やインフラ整備、多岐にわたる製造業の発展を金属資源の供給面で支えてきた金属スクラップ業界。近年は環境負荷低減などにも貢献し、いまや日本の金属資源リサイクルは質、量ともに世界のトップクラスにあると言えます。
こうした業界の発展の中、コベルコ建機では1979年に日本初となる自動車解体機を開発。2016年には、長年にわたり蓄積されたマグネットシステム技術と、最先端のハイブリッドショベル技術を融合させた先進マグネットシステム「eマグ」を発売するなど、ユーザー現場の安全確保、生産性向上、快適化、環境負荷低減などを目的とした金属リサイクル機械の開発を進めています。
林の中での不整地や急傾斜地へ進入し、架線を介して伐採木を集材するタワーヤーダを国産で初めて開発するなど、コベルコ建機では林業の機械化を推進。現在は多様な林業現場の作業ニーズを細かく反映させた、林業専用ベースマシンをラインナップしています。
また、地球温暖化防止や森林整備などの環境貢献のため、コベルコ建機では環境省が推進するカーボン・オフセット制度を利用した独自のプログラムを展開。コベルコ建機製の林業機械に森林吸収クレジットを付加することにより、お客様の機械稼働により生じる温室効果ガス(CO²など)の一部をカーボン・オフセット※します。このプログラムは2013年のスタート以来、着実に実績を重ね、2015年に環境省、経済産業省、農林水産省が後援する「第5回カーボン・オフセット大賞」の農林水産大臣賞を受賞しました。
※カーボン・オフセットとは、自分の温室効果ガス排出量のうち、どうしても削減できない量の全部又は一部を他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)することを言います。
社会的な環境意識の高まりや各種リサイクル法の施行などにより、紙くずや金属くず、瓦礫、廃棄材といった産業廃棄物の再生利用率は年々向上しています。コベルコ建機では産廃リサイクルビジネスの可能性をより拡大させるため、各工程で行われる廃棄物の車両積み降ろしや処理機投入などのハンドリング作業を中心に効率化を図る機械を開発。収益アップにつながる処理量拡大や安定稼働、省力化、安全確保、コスト削減など、さまざまな角度から貢献できるリサイクル機械を取り揃え、産廃リサイクルビジネスの拡大をサポートしています。