Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

昭和組が描く未来とは

取材
20194

クレーンと働く人

クレーン事業部を持ち、神戸を拠点とする株式会社昭和組の代表取締役、
クレーンオペレータのおふたりにお話を伺いました。

株式会社昭和組
代表取締役
長谷川栄男社長

株式会社昭和組
池田保オペレータ

昭和組が描く未来とは

昭和組にとっても、昨今の人材不足は深刻であるという。

「こんなときこそ、焦らずゆっくりと落ち着いて。本当に機械を好きな良い人材を採用していきたいと思っています。会社を大きくしたいわけではないんです。充実した機械で、誇りをもって作業ができる。それで良いと思っています。」

長谷川社長がそう語るには理由がある。
昭和組の社是「継続は力なり」、この考え方が今の昭和組を作り上げてきた。めまぐるしく変化する世の中のニーズを、いち早くキャッチして機械を購入していく。これまでもこれからも、そのスタンスが変わることはない。

「コベルコ建機の機械を買い続けたいと思っています。今の設計担当の方々が、前を向いて進んでおられるのを見ていますので。他社より良いものが、必ずできるだろうと期待しています。」

一歩一歩、確実に歩みを進める企業姿勢は魅力のひとつ。大手ゼネコンからの信頼も厚く、受注した仕事は、明石海峡大橋、ウイングスタジアム、兵庫県立美術館、震災復興のシンボル神戸大丸など、誰もが知る建築物ばかりだ。「作品が残るというのも、この仕事の醍醐味」と話す長谷川社長は、昭和組の強みを、自らの経験を例に語る。

「弊社の強みは、提案力だと思っています。震災後間もない頃、自分でCADを書いて、ニーズに合わせた機械を勧めるため、得意先に説明して回っていたこともあります。現場とのコミュニケーションも大事ですし、もちろんそれを聞いてもらえる得意先に恵まれていたということもありますけどね。」

さらに、長谷川社長には大きな夢がある。

「クレーン運転士の地位をもっと上げたいですね。昭和40年代と今は全然違って、地位は確実に向上しています。国家資格を持つ人たちですから、一目置かれるような存在にしたいですよね。」

新しく始まった令和の時代。クレーン業界にとって、明るい未来が訪れるよう期待したい。