Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

神戸とともに成長した昭和組

取材
20194

クレーンと働く人

クレーン事業部を持ち、神戸を拠点とする株式会社昭和組の代表取締役、
クレーンオペレータのおふたりにお話を伺いました。

株式会社昭和組
代表取締役
長谷川栄男社長

株式会社昭和組
池田保オペレータ

神戸とともに成長した昭和組

深夜の建設現場に、巨大なトレーラがゆっくりと入ってきた。持ち主は、建設工事のクレーン作業を受注した株式会社昭和組である。こんな大きいトレーラは見たことがないと思えば、やはり日本で4台しかないらしい。代表取締役の長谷川栄男さんは、整理していたら出てきたという懐かしい写真をこのインタビューに持参し、会社について話してくれた。

「創業は1952年です。神戸は当時からゴムや靴の製造が有名で、戦後、ゴムの製造会社が神戸市長田区に多くありました。そこで、父がゴムのプレス機を据え付ける仕事を始めたのです。初めてクレーンを導入したのは1961年。琵琶湖大橋の基礎工事のために購入しました。」

昭和組は神戸市須磨区に本社を構え、長谷川社長は2代目。
クレーン事業部は順調に拡大し、創業当時より主流としていた据え付け工事だけでなく、大型工事も受注できるようになった。阪神大震災の復興事業もあり、さらにクレーンの台数を増やしていく。

「現在は保有しているクローラクレーンは、すべてコベルコ製です。神戸に住んでいるからには、コベルコでしょ。機械の性能もしっかりしていますからね。それはリセールバリューが高いことからもよく分かります。」

昭和組と言えば赤と黄色の鮮やかな重機がトレードマーク。

「各地で良いカラーリングだねと言ってもらえるんですよ。もともと工業デザインが好きなもので、オリジナルの塗装をお願いしています。カラフルで軽快に仕事しているのもいいじゃないですか。」

理学部出身で大の機械好き。高校在学中にクレーン運転士の資格を取得し、自らクレーンを運転していた。その経歴から、クレーン購入時は必ず決めていることがある。

「私が必ず試乗することにしています。私の操縦で、フックがピシッとキレイに止まるということは、良い機械だという証拠。うちのオペレータは絶対に乗りこなせますから。」

昭和組のオペレータは、腕が良いという評判は全国から聞こえてくる。その評判は長谷川社長の耳にも入るそうで、目を細めながら誇らしげに話す。

「それはもう、ものすごくうれしいですよ。」