Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

キーワードは“コミュニケーション”

取材
20194

クレーンと働く人

クレーン事業部を持ち、神戸を拠点とする株式会社昭和組の代表取締役、
クレーンオペレータのおふたりにお話を伺いました。

株式会社昭和組
代表取締役
長谷川栄男社長

株式会社昭和組
池田保オペレータ

キーワードは“コミュニケーション”

小野市役所の新築現場で稼働するのは、天高くそびえ立つ昭和組のカラーリングが施されたマスターテック7200G。ブーム構成は、39.7m+33.5mのラッフィング仕様である。鉄骨建方が4節まであり、PCバルコニーを取り付けながら7階まで積み上げる作業中だ。運転する24年目のベテランオペレータの池田さんは、どの現場に行っても年下の作業員が増えてきたと話す。

「相手が年下であっても、絶対に敬語を使うようにしています。現場に行けば、周りは他社の作業員さんばかり。知っている間柄であっても、挨拶は毎日きちんと。常に敬語でと決めています。」

土木作業の現場も行くが、建築現場が好き。その理由は、建築現場の方がタイムスケジュールがきっちり決まっていて作業が詰まっているからだそう。しかし、建築現場はクレーンオペレータにとって神経を使う作業も多い。

「下ろす場所が見えないこともありますが、鳶さんを100%信用しています。今のところ、怪我などの事故も起こしたことはありません。玉掛けは多い時は1日に100回ぐらいしますが、1回1回状態を確認して、無線を持った相手とコミュニケーションを取りながら行います。自分が現場に入った時に事故が起きないよう、120%気を遣って仕事をしています。」

クローラクレーンはコベルコ以外に乗ったことがないと話す池田さん。マスターテック7200Gの乗り心地を聞いてみた。

「建築現場では、旋回で風に負けてしまうと危ないんです。しかし7200Gは、旋回モータが2つ付いているので、全然違います。向かい風でも旋回が勝ちますから、とても使いやすいですね。」

昭和組のオペレータの腕の良さは、業界でも評判。長谷川社長もオペレータに絶対的な信頼を寄せている。腕の良いオペレータを育てるコツがあるのか?という問いには、意外な答えが返ってきた。

「これといって人材教育はしていません。ただ、オペレータ同士がよく話をしているなと思って見ています。お互いに教え合ってるようですね。私からは、常に笑顔で接していこうと言うだけです。お得意様から、また来てね。と気軽に声をかけていただけるのが、弊社の良いところかな。」