Kobelco Construction Machinery Co., Ltd.

この道40年の熟練オペレーター

取材
20152

クレーンと働く人

沖縄有数の基礎工事専門業者・金城重機株式会社の常務取締役、
クレーンオペレーターのおふたりにお話を伺いました。

金城重機株式会社 オペレーター 仲田信吉さん 仲田信吉さん
金城重機株式会社
オペレーター

この道40年の熟練オペレーター

今回取材で伺った現場では、コベルコクレーン社製のクローラクレーン「マスターテック7200G」が、テトラポット用の大きなブロックを次々と輸送していた。
最近、建築ブロックなどの運送業務を新たに始めた金城重機が、先日導入したばかりだという「マスターテック7200G」は、200tのつり上げ能力を持ち、環境にも配慮された大型機種だ。近年沖縄でも高層マンションの施工が増えており、使用される杭のサイズ、重量が大きくなっていることから、今後も大型クレーンの活躍の場は増えていく見込みだという。

この「マスターテック7200G」を現場で操作していた仲田信吉さんは、金城重機に約40年ほど勤務しているベテランオペレーターだ。金城重機は現在、15~20名前後のクレーンオペレーターを抱えているが、今回の現場では、基本的に一人の担当オペレーターが、終日作業にあたることが多いそうだ。

マスターテック7200Gを操縦する仲田信吉さん

「このクレーンは、昨年12月に導入したばかりなので、まだ2ヶ月くらいしか経っていませんが、とても乗りやすく、順調に動いていますよ。コベルコさんのクレーンは、いつもオペレーターのことを考えて改良しているから扱いやすいし、進化を続けていると思います」

数多くの現場を経験してきた熟練オペレーターの仲田さんにとっても、このような大型クレーンを操縦するのは難しいことなのだろうか。

「クレーンは、特に大型だから操縦が難しいということはないですが、大きいだけあって死角になる場所は多いので、カメラを見ながら慎重に作業しています。若い頃に比べ、最近は余裕が出てきたからこそ、持ち上げるものの大きさや重さについて意識することが増え、安全面により配慮するようになりました。いまは、焦らず、慌てず仕事をしようという意識が強いですね」

基礎工事の現場に欠かせない存在であり、金城重機のスタッフたちとともに数々の難工事を乗り越えてきたクレーンたち。そんなクレーンと長年時間を過ごしてきた仲田さんに、クレーンに対する思い入れや仕事の醍醐味などを聞いてみた。

「クレーンというのは、女性に似たところがあるんですよ(笑)。小型クレーンは小回りはきくけどせわしなくて、大きくなるほどドッシリと落ち着いてくる。女性のタイプに合わせて、扱いを変えているようなものですね(笑)。仕事の醍醐味ということで言うと、とてもやりがいのある仕事だと思っています。普段車で道を走っている時に、過去に携わった現場の建物を見ると、当時のことを思い出すんです。あの頃は大変だったなと思いながらも、この仕事をやっていて良かったなと思える瞬間ですね」

沖縄の厳しい環境下で、数々の工事を成功に導いてきた金城重機は、これからもコベルコクレーン社製のクレーンとともに、「縁の下の力持ち」として、沖縄の未来を支えていく。