コベルコ建機の新入社員研修では、
工場での組立作業など生産業務を体験し、製品知識や製造現場への理解を深めます。
なかでも、製造現場で組立や製缶・加工などの業務に従事する予定の技能系新入社員は、
ものづくりの最前線で活躍する次世代リーダー候補として、
実習を含む約7か月間の研修を経て、生産現場へと送り出されます。
従来の研修に加え、2019年度からは実際に1台のショベルを製造することで、組立→製缶→加工→塗装といった一連の製造工程を実践的に体験する研修をスタートしました。
たくさんの作業者が連携し、複数の工程がつながっている建設機械の製造ライン。
実際のラインと同様の一連の流れを体験する中で、製造メーカに必要不可欠な安全意識や品質管理を身に付けていきます。また、配属後も自分の工程だけでなく、前後の工程やその先にあるお客さまの現場を意識して作業に取り組むことが出来るようになります。
基礎教育 | 全新入社員が組立・製缶・加工の基礎教育を受講。 どの配属先でも最低限必要となる基礎的な知識と技術を習得。 |
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専門教育 | 組立配属者 | 製缶配属者 | 加工配属者 |
・基準書や帳票類の理解 ・トルクレンチ検定実施 ・ミニショベル製造 ・全ての部品の仕分け棚入れ |
・社内技量認定取得 ・図面を読み解き製品製造 ・定盤を使用して切り板から ミニショベルアームの製造 |
・計測機器取り扱いの修得 ・旋盤・フライス作業を経験し 寸法や表面粗さなどを学ぶ ・作成したプログラムを使用し 製缶業種が製造したアームを加工 |
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塗装教育 | 全新入社員が塗装の基礎や下地処理の重要性を学習。 傷の補修などを体験することで後工程の大変さを理解する。 |
研修で組み立てたショベルは作って終わりではなく、通常の生産ラインと同様に厳格な品質・性能検査を実施し、お客さまへ販売します。
納車の際にはセレモニーを行い、研修でショベルを製造した新入社員も参加して、お客さまへお届けします。最終製品として仕上げ、カタチにしたその先に、お客さまの現場があることを身をもって体感することで、コベルコ建機の企業理念である「ユーザー現場主義」を実践できる人材の育成を目指します。