a.m. 08:00
ママチャリにロードレーサー、原付にビッグバイク、四輪駆動に軽自動車。そして徒歩。「おはようございます」の声が飛び交い、朝の出勤風景はにぎやかだ。
でも、ちょっと変わっているのは、門を入るときに、自転車やバイクの人はいったん降りること。昔からの慣習で、もはやなぜかは不明ながら、道場に入るみたいでカッコイイ。
a.m. 08:10
最寄り駅はJR神戸線の「大久保駅」。そこからたくさんの社員が歩いて出勤してくるので、門から事務所までの歩道は、みんな一列縦隊で行進。
a.m. 08:25
そうです。モノづくりの現場は、やっぱり朝のラジオ体操から始まるのです。リーダーのかけ声で、イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク、シチ、ハチ。体をほぐして動きをよくすれば、事故の防止にもつながるのだ。
a.m. 08:30
作業に入る前に、朝のミーティングで今日の予定や納期をみんなで確認。難しい作業や特注品の作業がある場合は、リーダーから注意やアドバイスも伝えられる。
a.m. 08:30
全体ミーティングの後、それぞれの持ち場で図面を見ながら作業の進め方や進捗状況を打合せ。仕事が始まるとみんなの顔が真剣に。
a.m. 09:30
開発部の朝のミーティングでは、それぞれが担当する仕事の進み具合を確認。新人が困っているところを相談すると、ベテランから的確なアドバイスが返ってくる。
a.m. 10:00
「それ、今度の新機種開発プロジェクトのアイデア?」「そう、ここが今までの機種と違うんだよね」「なるほど。そんな方法があったのか」
a.m. 10:00
開発生産部隊。大きな柱も間仕切りもないから、人の顔がよく見えるし、オフィスのずっと奥まで見わたせる。これが相談しやすい環境につながっている。
a.m. 10:30
廊下も大切なコミュニケーションの場。何気ない雑談から開発のヒントが突然浮かぶこともある。「今晩どう?」「いいね」で飲みニケーションにつながることも。
a.m. 11:00
クレーンの製造・組立は、工場の中だけでなく、広大な敷地も使って行われる。ブームの取り付けは、クレーンを使って行われる。いったん組み上げてテストを行い、再びばらして出荷される。
a.m. 11:30
いよいよ完成したクレーンが出荷となると、愛情を込めて洗車する。車体が大きいから、けっこう時間がかかる。
a.m. 11:30
こちらはトラックに搭載され、今まさに工場を出発しようとするクレーン。クレーンが荷台の幅にピッタリ収まっているのに注目。
a.m. 12:00
昼休みになると社員食堂はお腹を空かした人で一気にあふれる。さすがに全員は無理なので、暗黙のルールで時間をずらすようになっている。だから食堂には数回のピークがある。
a.m. 12:00
栄養バランスが考えられた、ボリューム満点のランチ!!
p.m. 01:00
昼休みが終わり、午後一番でミーティングをする部署もちらほら。お腹がいっぱいでも、みんな気を引き締めて仕事モードに。
p.m. 01:30
研修も仕事のうち。安全管理や品質管理、効率やコストの改善などテーマは様々。同じ意識を共有する上でも重要な機会だ。
p.m. 02:00
こちらは工場内の一角にあるクリーンルーム。大久保工場では、エンジンそのものは作っていないが、クレーンの性能に合わせてエンジンの特性を変える改造やチューンナップを行っており、そういうデリケートな作業がここで行われる。
p.m. 02:30
クレーンは、クローラや車輪の付く本体下部、運転席やエンジンのある本体上部、クレーンの命であるブーム、そして様々な補機類など、それぞれのライン毎に製造される。
p.m. 03:00
自動販売機の置かれた休憩所がいくつかあり、ちょっとしたリフレッシュができる。いろいろな部署の人が出入りするから、「今度、○○さんが結婚するらしいよ」なんて社内の情報も何気に入手できる。
p.m. 03:30
「ここの遊びはこれくらいでいいのかな。確認してもらえますか」「ここの調整にはコツあるんだ。ちょっとやって見せるから」
p.m. 04:00
設計図は全てCADで行われ、3次元の立体として様々な角度から俯瞰することができる。しかし、いくらコンピュータの中で検討してOKでも、現実とは異なることもしばしば。だから開発者は現場にもよく足を運ぶ。
p.m. 04:30
大久保工場で最もよく目に飛び込んでくる色。それはコベルコのコーポレートカラーであるブルーグリーンだ。この色のクレーンを街で見掛けると、おもわず「がんばってるな」と声を掛けたくなる。
p.m. 05:00
一日の仕事もそろそろ終わり。まわりに高い建物がない大久保事業所は夕焼けがとてもきれいに見えて、充足感を感じることができる。ちなみに事務所棟の屋上は、明石海峡や淡路島も臨める絶好のビューポイントだ。
p.m. 05:30
朝の出勤ほどの渋滞ではないが、自転車、バイク、マイカーに乗った従業員が次々と帰宅する。朝と同じく、自転車、バイクの人はやっぱり門で一度降りるのが習わしだ。電車の時間を気にして足早で駅に向かう人もいて、「おつかれさまです」「さよなら」の声が響き合う。