プロジェクトストーリー

PROJECT
STORY

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誰でも働ける現場へ。
K-DIVE®が目指す未来とは?

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K-DIVE®は、遠隔操作システムと稼働データを用いて
お客様の業界を取り巻く課題を解決する現場改善ソリューションです。
現場のDXを可能にする次世代のソリューションはいかにして生まれ、何を見据えているのか。
開発や販促など様々な面でK-DIVE®に関わる若手メンバーに話を聞きました。

K-DIVE®を詳しく知る

プロジェクトメンバー

Project Members

※部署名は取材当時のものです。

D.M
新事業推進部
新事業テクニカルサポートグループ
M.S
新事業推進部
新事業テクニカルサポートグループ
K.K
新事業推進部
新事業DX推進グループ
M.A
新事業推進部
新事業企画グループ

建設業界の未来のために生まれた、
次世代の遠隔操作技術。

安全面への不安や、人口減少といった社会課題などにより、慢性的な人手不足に陥っている建設業界。熟練技能労働者の高齢化に伴い、経営層の事業継続に対する危機感は日に日に増大しています。
そうした深刻な課題を解決すべく、様々なソリューション開発が進む中でも柱となったのが、2022年12月にサービスを開始した「K-DIVE®」です。今回は入社後まもなくこのプロジェクトに関わることとなったみなさんにお話を伺います。まずはそれぞれの役割を教えてください。

D.M 私は2021年の新卒入社後すぐに参画し、右も左もわからない中で書類作成などから徐々に理解を深め、技術面の中心メンバーとして開発を行いました。具体的にはUIソフト、カメラ、モニタ、通信機器、電気回路の開発を担当し、次世代K-DIVE®の検討も行っています。

K.K 私も同じく2021年入社ですが、入社から22年9月までは主にK-DIVE®の開発業務に携わっていました。22年10月に現在のグループへ異動してからはK-DIVE®の販促業務を中心に取り組んでいます。試乗体験会や展示会への出展対応、販促ツール(紙/デジタル他)の制作などを行っています。前例のないビジネスなので入社した当時は社内でもK-DIVE®の認知度が低く、ソリューションの説明から入ることが多かったのですが、社内お披露目会などのインナーブランディングにも注力したことで、関係部署の理解や協力も得やすくなりました。

M.A 私も販売促進業務に携わっています。私は2024年入社でみなさんよりもプロジェクトに関わった期間が短いのですが、入社時点でK-DIVE®のことは知っていました。ショベルとクレーンのイメージが強い中で「遠隔操作」という新しい技術のインパクトは強く、研修の際に試乗させていただいた時には「自分の操作で遠くの機械が動いている!」と感動しました。

D.M 私も初めて操作した時、建機座席部分の振動や傾きなどがコックピット側にそのまま伝わるのには驚きました。商品の中に機能として落とし込まれているのを目の当たりにすると率直に「すごい」と思いましたね。

M.S 私も2021年入社で、担当業務は自動運転の開発です。今後K-DIVE®の遠隔操作技術と自動運転技術の複合を目指す中で関わりが増えてくる予定です。自動運転はまだサービス開始前なので、その一歩先を走るK-DIVE®のことは常に意識してきました。

日本から9,000km離れたデンマークの重機を動かす。
海外展示会での挑戦。

最近は海外展示会でもK-DIVE®のブースを設けるなど、その認知と活躍の場が拡大しています。苦労したことや印象に残っていることはありますか?

K.K 最近は、海外の展示会で「ドイツの展示会場からデンマークと日本の重機を動かす」ことにチャレンジしました。ちょうどK-DIVE®を欧州に展開していこうというタイミングでbaumaという展示会に出展が決まり、何か目玉となる企画を…と考える中、部内でこのアイデアが浮上しました。本当にできるのか、と不安ではあったものの、事前確認で日本からデンマークの機械を動かすことが出来た時には本当に感動しましたね。

D.M 技術的に可能ではあるものの、国を超えての接続はまだ経験がなく、いろいろな課題をクリアしなければならなかったのですが、新しいことに挑戦できる良い機会をいただけたと思っています。実現できてホッとしました。

M.A 私も資料の英訳などでサポートさせてもらいましたが、専門用語が多いので苦労しました。K-DIVE®の魅力を一発で理解いただける資料にするために試行錯誤したのを覚えています。

K.K 海外に限らず、展示会や体験会の際には「どんな業種のお客様がくるのか」「どんな説明が刺さるのか」を常に意識しています。ただ単に導入事例を紹介しても「自分の現場にはマッチしないよ」と言われてしまうので、お客様それぞれの現場での運用をご案内できると反応が変わってきます。

今なお進化中のK-DIVE®。
今後の目標は?

「本質的な安全性の確保」「現場生産性の向上」「多様な人材の活用」という3つの価値をもたらすK-DIVE®。
現在も機能改善はもちろん次世代K-DIVE®の開発が進行中ですが、今後の展望をお聞かせください。

D.M 現在、重機が稼働する現場は、経験・場所・時間などの制約があり、"誰でも働ける現場"ではないのが現状です。専門知識や経験がない方やハンディキャップを持った方であっても簡単に操作できるようにすることが目標です。これが実現できれば、建設現場が大きく変わると確信しています。

M.A 賃金や働き方など、これから改善していきたい課題を抱える建設現場において、職業そのもののイメージアップにつなげていきたい思いもあります。遠隔操作によってハードな現場がなくなり、パイロットのようなみんなが憧れる仕事になっていけばいいなと思います。

M.S オペレータの高齢化が問題視されていますが、そういった方々にとって複雑で難解な操作を1から覚えるのは大変なことです。現在のK-DIVE®は、若年層への販促力は強いのですが、高齢層への訴求力はまだまだ弱い。長年現場で活躍されてきた方々にも受け入れていただけるようにしていきたいです。

K.K 工事受注側とオペレータのマッチングシステムが実現できると非常にいいなと思っています。私たちが属する新事業推進部はこれまでコベルコ建機になかった組織で、社内でまだ誰もやっていないことに日々取り組んでいます。K-DIVE®に限らず、とにかく視野を広く持って、いろんな挑戦をしていきましょう!