グローバル事業

世界の信頼と期待に応え、成長するネットワーク

高い環境性能を誇るコベルコ建機の油圧ショベル。そのユーザーの大半は日本国外にいる。2014年度の重機ショベル販売台数に占める日本市場の割合は34%であり、海外市場が6割以上を占める建設機械ビジネスにおいて、グローバル展開なくして成長はあり得ない。コベルコ建機は、2002年から2012年まで続いたCNHとのグローバルアライアンスを解消後、迅速に欧米エリアへの再進出を果たしている。2013年にアメリカとオランダへ現地法人を設立し、2014年にはバーレーンへ中東事務所を開設、2016年にはアメリカに新工場を建設など積極的な海外展開を続ける。
海外が主戦場となる建設機械ビジネスにおいてコベルコ建機はどんな歴史を歩み、どのように飛躍してきたのだろうか。

海外事業の興り

コベルコ建機の海外事業は1930年に国産第一号の電気ショベル50Kを南満州鉄道株式会社が運営する中国(当時の満州国)の撫順炭鉱へ納入した際に端を発する。第2次世界大戦以降、日本の建設機械メーカーは欧米メーカーとの提携によって技術力を高め、世界的に高評価を得ていく。建設機械の安定的な稼働には、定期的なメンテナンスや迅速な部品補給が欠かせない為、海外で稼働する機械が増えるにつれて、ユーザーからコベルコ建機自身の海外進出を望む声が高まっていった。この頃から、海外事業発展にはアフターサービスの一層の充実が不可欠になっていく。

1930
国産建設機械第1号機となる電気ショベル50K 完成

初の海外現地法人

その第一歩として1978年シンガポールに初の海外現地法人KOBELCO INTERNATIONAL (SINGAPORE) CO.,PTE.LTD.が設立される。当時のシンガポールは近代化にむけたインフラ整備の真っ只中にあると同時に、東南アジアの商工業と物流の中心地として諸外国から多数のビジネスマンが訪れており、コベルコのショベルの高い評価は、各国へと広まっていった。東南アジアの旺盛な需要と為替リスクに対応する為、1996年にはタイに生産拠点 THAI KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY,LTDが設立された。東南アジアエリアで着実にプレゼンスを高めた結果、稼働するショベルの5台に1台がコベルコ製品となっている。

1978
シンガポールに販売会社 KOBELCO INTERNATIONAL (SINGAPORE) CO.,PTE.LTD.を設立
1996
タイにショベル製造会社
THAI KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY,LTDを設立

欧米市場への進出

コベルコがシンガポールに続いて進出したのがアメリカだ。1982年、テキサス州ヒューストンに販売会社であるKOBELCO AMERICA INC.が開設された。1988年には50社のディーラーを傘下におさめるまで発展していき、同年にはジョージア州アトランタ北部に北米の生産拠点KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY INC.を設立し、 2000年頃には北米市場シェアの10%を占めるまでに成長していった。米国に続き欧州市場にも参入し、1990年には販売、サービス、部品事業を担うKOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY EUROPEがオランダに設立された。欧州共通通貨「EURO」導入に伴う経済の復調に合わせて欧州市場でも着実に販売実績を伸ばしていった。

1982
米国・ヒューストンに販売会社 KOBELCO AMERICA INC.を設立
1988
米国・ジョージア州カルフーンに油圧ショベル製造拠点
KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY INC.設立
1990
オランダに販売会社 KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY EUROPEを設立

CNH Global N.V.社との事業提携

着実に拡大するコベルコ建機の海外事業に2001年、大きな転機が訪れる。CNH Global N.V.社とのグローバルアライアンス(包括的事業提携)だ。本提携によって両社はエリアを分けた販売・生産活動を開始する。アジア太平洋地では自社製品の生産・販売に加えて、CNH製品の販売も担当した。欧米を中心とするその他のエリアはCNHがコベルコ製品の販売を担当し、コベルコ建機の技術供与の下、現地で油圧ショベルの生産も行った。これに伴い北米と欧州のコベルコ建機現地法人はCNH傘下となり、彼らの主導の下、事業を進めていく形となった。

2001
フィアットグループのCNH Global社(オランダ)と全世界包括提携を締結

加速するアジア事業

世界最大市場に成長した中国には、1994年に日本の建機メーカーの先陣を切って進出し、成都神鋼建設機械有限公司を設立した。その後のCNH社との事業提携をふまえ、コベルコ建機はアジア太平洋地域へ経営資源を集中させた。2003年には、販売・サービスを統括する成都神鋼工程機械(集団)有限公司、第2の生産拠点となる杭州神鋼建設機械有限公司を相次いで設立。インドでも生産・販売を担うKOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT. LTD.を設立し、確固たるプレゼンスを示している。現在中国各拠点は、東南アジアへ完成機の輸出をするなど、その重要度はさらに増している。

2003
中国・四川省成都に販売・サービス統括会社
成都神鋼工程機械(集団)を設立
2007
インドに販売会社 KOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT. LTD.を設立

欧米再進出

アジア太平洋地域での事業が着実に成長する中、コベルコ建機は2012年末をもってCNH Global N.V.社とのグローバルアライアンスを解消した。提携解消後の動きは早く、2013年には油圧ショベルの販売会社としてアメリカへKOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY U.S.A INC.を、オランダにKOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY EUROPE B.V.を設立し、北南米および欧州での販売網の再構築を急ピッチで進めている。2014年にはバーレーンに中東事務所が開設され、2016年にはアメリカ・サウスカロライナ州に油圧ショベルの生産工場を建設。急速に変化する市場環境に柔軟に対応し、「真のグローバル企業」へと成長すべくコベルコ建機の挑戦は続いていく。

2012
CNH Global N.V.社とのグローバルアライアンスを解消
2013
米国・ヒューストンに販売・サービス会社
KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY U.S.A INC.を設立
2013
オランダに販売・サービス会社
KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY EUROPE B.V.を設立
2014
バーレーンに中東事務所を開設
2016
米国・サウスカロライナ州に油圧ショベルの生産工場を建設
U.A.Eに販売・サービス会社
KOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY MIDDLE EAST & AFRICA FZCO.を設立

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