コベルコ建機グループは設立以来、常に時代をリードする環境技術の開発に取り組んでいます。業界トップクラスの燃費性能や低騒音、排出ガスのクリーン化を実現した環境エンジンをはじめ、作業効率や安全性の向上のためIoTを活用した独自の先進システムも搭載。コベルコ建機の油圧ショベルは今もなお進化を続けています。
油圧の流れを効率的に制御する新ブーム/アーム回生や、圧力損失の低減により、従来機に比べ、全てのモードで燃費性能がアップ。
この10年では約38%の燃費低減を実現しています。
エンジンの排気系に尿素SCR※1システムを搭載し、NOx※2を無害な窒素と水に分解。PM※3を確実に捕集・焼却する排ガス後処理装置※4との組み合わせにより、排出ガスを大幅にクリーン化します。
※1. SCR:Selective Catalytic Reduction
※2. NOx:窒素酸化物
※3. PM:粒子状物質
※4. 排ガス後処理装置:DPFまたはDOC
長年にわたり積み重ねてきたマグネットシステム技術と、世界初を生み出したハイブリッドショベル技術を融合させ、飛躍的な進化を遂げた先進マグネットシステム「eマグ」。あらゆるムダを省く開発思想のもと、作業時間や運転音、メンテナンス労力などの削減を実現しました。
※作業量の各数値はクラス・仕様および吸着物により異なります。
掲載値はφ1350mmマグネットを当社20トンクラスベースマシンに装着し、インゴットの吸着で実測したものです。
林業の機械化を推進するコベルコ建機では、地球温暖化防止や森林整備などの環境貢献のため、コベルコ建機では環境省が推進するカーボン・オフセット制度を利用した独自のプログラムを2013年から展開しています。クレジットが付加されたコベルコ建機の林業機械を使用することで、稼働時に生じる温室効果ガス(CO2など)の一部をカーボン・オフセット※し、地域環境への貢献につなげています。
※カーボン・オフセットとは、自身の温室効果ガス排出量のうち、どうしても削減できない量の全部または一部を他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)することです。
ホルナビは“掘る”を“ナビ”するICT施工ブランドです。カーナビ感覚で導入しやすい2Dガイダンスシステムと、GNSS※を使用して3次元で建機の位置や向きを測定し、設計データと照合しながらより高精度な作業ができる3Dガイダンスシステムがあります。さらに、アームレバー操作だけで設計面に沿った施工や、設計面を傷つけることなく施工ができる3Dマシンコントロール「ホルナビ+PLUS」も加わり、現場の用途に合わせたICT施工で生産性の向上をサポートします。
※GNSS:GPSなどの衛星を用いた測位システムの総称
旋回や後方への走行時に死角エリアで人や障害物を検知した場合、ディスプレイ表示とアラームでのお知らせに加えて、自動的に減速/停止。建設現場における事故の6割を占めるという「挟まれ」「ひかれ」事故発生の抑制に有効です。
旋回時の制動イメージ
後方走行時の制動イメージ
水温や油温、燃料噴射量やポンプ出力などを読み取り、IoTによる遠隔管理で状態観察を行います。サービスマンのメンテナンス時も、ハイアイドル状態で健康診断を実施、データはコベルコサーバーでタイムリーに処理され、人の目とデータ解析によるきめ細かい分析で、気づきにくい予兆を検知。故障を未然に防ぎ、ショベルの安定稼働を支えます。
バケット内の土砂の荷重や、積込み回数に応じた積算荷重を作業中に算出することできる積込み荷重計量機能「K-LOAD」を開発しました。持ち上げ旋回しながらの計量が可能なため、効率を落とさずに作業をすることができ、ポップアップ表示やアラームによる警告で過剰・過少積載を未然に防ぐための機能も充実しています。
コベルコ建機が誇る高い環境性能とともに、輸送性や組立性、現場のニーズに合わせたさまざまな新機能を搭載した「Mastertech7200G NEO」。「ユーザー現場主義」にこだわるコベルコ建機を体現するモデルとして、現場で働く人の多くの声に耳を傾け、すべての性能を一から見直ししました。現在、そしてこれからの時代を創り上げるために、クレーンに関わるすべての人のことを考えて生み出した次世代クレーンです。
作業時における専有面積は従来機同等をキープしたまま、ブームの剛性を強化したことで、クレーン仕様では従来機比最大約10%、タワー仕様では従来機比最大約25%の能力向上を達成しました。
下部ブームに主巻・補巻ウインチを、ガントリにブーム起伏ウインチを搭載。 下部ブーム、ガントリを取り外すと、全てのウインチが本体から外れる構造にしました。それにより、輸送効率を格段に向上させています。また、新たに開発した独自構造により、ガントリの取付け・取外しを簡素化するとともに、高所作業を大幅に削減しました。
熟練した調整操作が必要だったつり荷高さの同調を自動でアシストする「つり荷水平移動アシスト機能」を搭載。また、格納状態からタワー自立までの作業およびタワー自立から格納までの作業を1レバーのみで可能とする「タワー自立アシスト機能」も追加しました(オプション)。